宗旨と教え

法典寺の宗旨は日蓮宗です。

日蓮宗は建長5年(1253)日蓮聖人によって開かれた宗派です。


日蓮聖人像
日蓮聖人像

房州小湊(千葉)に生まれた日蓮聖人は、清澄寺の道善坊に師事し16歳で得度しました。21歳で比叡山に登り、天台教学を学ぶかたわら、密教・念仏・禅をはじめとするあらゆる学道の研鑽にはげみ、『法華経』こそが仏教の真髄であり、お釈迦さまのみこころであると悟られたのです。

 お釈迦さまの大慈悲は、いつでもどこでも、私たちに救いの手をさしのべて下さっています。しかし私たちには、そのお姿を見ることも、その慈悲のこころを知ることもできません。

 そのためにお釈迦さまは日蓮聖人を通じて、自らの真のお姿と、大慈悲心とを説きあかされた『法華経』を私たちにお与えになったのです。

 お釈迦さまは入寂以来、2000年後の悪世「末法」の世にまで『法華経』をひろめさせる使命を上行菩薩に与えました。

 日蓮聖人は、自らが上行菩薩の応現(現実の姿)、すなわち「再誕」であるという強い自覚の上に立ち、『法華経』をひろめることはお釈迦さまの御意思による、至上の使命であると考えられたのです。

大曼荼羅御本尊
大曼荼羅御本尊

お釈迦さまの御意志と『法華経』の所説に基づく真実の仏教―。すべての人々に、それぞれが本来の佛であることを悟らせ、清く、明るく、そして正しくやすらかに導く……ここに日蓮聖人の教えがあります。

 日蓮聖人はお釈迦さまの教えを正しく理解し、真の教えを伝えるために「南無妙法蓮華経」のお題目を唱え、日蓮宗を開宗しました。

 「妙法蓮華経」は、私たちが目覚めねばならない真理を指し、「南無妙法蓮華経」は、その大いなる救いのうちに包まれるという意味であると教えておられます。

 日ごろ私たちはお題目を唱えますが、お題目はただ声に出して唱えるだけではなく、に唱えてこそ『法華経』の救いを浴び、その中に包まれるといい、そしてその喜びを自覚し体覚しなければならないとも教えておられます。

 日蓮聖人のお導きにしたがい、『法華経』を鏡として、苦しみや悲しみから眼をそむけず、現実を直視して困難にへこたれず、お釈迦さまの救いを受ける素直な心をもつことなのです。